東芝デジタルエンジニアリング株式会社

事例紹介

GRANDIT 導入事例 「株式会社キューネット」

基幹システムの保守切れを機に完全Web型ERPへの移行を決断
提案力のあるパートナーの支援で現場業務の効率化に成功

GRANDIT 導入事例 「株式会社キューネット」

導入ソリューション:日本発、完全 Web-ERP 「GRANDIT」

1971年に熊本県熊本市で設立され、機械警備を中心に、ビル管理や緊急通報支援など県内48拠点で地域密着型の警備サービスを展開する株式会社キューネット。ITの活用にも積極的で、QNETカメラシステムの提供や「あんしんカメラ」プロジェクトの推進など、地域の安心・安全を守る取り組みを行っている。
同社では、自社開発の基幹システムから完全Web型ERP「GRANDIT」への移行を決定。導入・運用コストの削減と現場業務の効率化を実現した。

課題

費用対効果を重視した基幹システムの刷新が求められる中、

  • 経営の指示で警備現場の業務を効率化する必要性
  • 警備業固有の独自機能を実現しながらも、導入・運用コストを低減する必要性

の課題に対して、提案力があり、信頼できるパートナーの支援が必須であった

解決

GRANDITの機能を熟知し、実績と経験が豊富な東芝デジタルエンジニアリングをパートナーに選定し、

  • 柔軟なカスタマイズで、警備業に必要な独自データを実現
  • 担当者の待機時間を活用した業務を可能にしたことで、移動時間を大幅に削減
  • ペーパーレスの実現により、紙文化から脱却

などの導入効果を実現した

導入・運用コストの削減と柔軟なカスタマイズによる現場業務の効率化を実現

導入の経緯
コスト削減と業務効率化を見据え、ERPパッケージを基幹システムに採用

費用対効果を重視してERPパッケージ選定に着手

長年にわたり自社開発の基幹システムを運用し続けてきたキューネットでは、システムを構成するサーバーやOSの保守切れが2021年8月に迫っていることを受け、基幹システムの刷新に着手。
単に既存システムをリプレースするのではなく、統合型・業界特化型のERPパッケージも含め、幅広い選択肢からシステム選定を進めていった。

同社がもっとも重視したのは費用対効果。
「コストと時間をかけるからには、それに見合った業務改善効果を、というトップ指示があり、まずは現行業務を見直して効率化できる領域を洗い出すところから始めました」と、プロジェクトマネージャーを務めたシステム部 部長の福井 隆道 氏は語る。

株式会社キューネット システム部 部長 福井 隆道 氏
株式会社キューネット システム部 部長
福井 隆道 氏

信頼できるパートナーの存在GRANDITの採用を後押し

プロジェクトは2021年2月から本格的に始動した。自社開発システムからの移行であることを踏まえ、カスタマイズ性に優れていること、さらに警備現場の業務効率化を見据えてクラウド型ERP パッケージを中心に比較検討。
最終的に、国内での導入実績が豊富で、業務効率化に資する機能を実装するGRANDITの採用を決定した。

福井氏は他社の事例から、ERPパッケージの導入の成否は、ベンダーの力量が鍵になると分析。実績豊富でGRANDITの機能を熟知した東芝デジタルエンジニアリングをパートナーに選出した。

導入の決め手と導入効果
柔軟なカスタマイズで現場業務の効率化とペーパーレス化を実現

カスタマイズ性に優れたGRANDITで運用フローに即したデータ構造を実装

警備業独自のデータ構造を実装できるカスタマイズに対応していたことが、次期基幹システムとしてGRANDITを採用した要因の1つと福井氏。
「他社の製品では契約先と物件(警備先)の2項目しかなかったのですが、弊社の警備業務においては、請求先のデータベースも独自に持たないと業務的に難しく、カスタマイズで対応できるGRANDIT には大きなアドバンテージがありました」と振り返る。

また現行基幹システムの保守切れが近づき、タイトなスケジュールでのプロジェクト遂行が求められる状況のなか、経験豊富な東芝デジタルエンジニアリングの支援が受けられることも採用の決め手となった。前述したカスタマイズの面でも、要望を汲み取り、業務効率化に最適な提案をしてくれたと福井氏は語る。

サイロ化していた既存基幹システムから、機能を集約・全体最適化した新基幹システムへ

待機中の車内で伝票作成が可能に
バックオフィスの効率化も推進中

東芝デジタルエンジニアリングの手厚い支援もあり、システム構築は概ね予定どおりに進行。複数の関連部門との折衝に苦労しながら要件を固め、2023年3月から本番稼働を開始している。

目的の1 つとなる業務効率化に関しては、すでに導入効果が現れている。クラウド型のERPを採用したことで、社外(現場)から基幹システムにアクセスできる業務環境を実現。これまで警備担当者や営業担当者は、オフィスに戻って受注伝票の作成などを行う必要があったが、GRANDIT導入後は待機中の車内などでも行えるようになり、移動時間の大幅な削減に成功している。

また、業務のデジタル化という面においても効果が現れている。「紙を使っていた業務の多くをペーパーレスで進められるようになりました。リモートワークの実現だけでなく、幅広い領域で業務効率化を図れていることを実感しています」と福井氏は手応えを語る。

キューネットでは現状に満足せず、今後も改善を続けていく予定。現在は各部門の事務員が担っている業務の属人化解消や新しい働き方への対応に向けて構想を進めている。

GRANDIT導入後は業務効率化とデジタル化が促進された

プロジェクト成功の要因
東芝デジタルエンジニアリングの提案力とサポート力が成功に導く

株式会社キューネット システム部 部長 福井 隆道 氏

改修を重ねてサイロ化していた基幹システムをモダナイズし、システム構築・運用にかかるコスト・時間の削減に加えて、業務効率化やデジタル化の促進も実現したGRANDIT導入プロジェクト。福井氏はプロジェクトが成功した要因として、業務を理解し、ニーズに寄り添った提案とサポートを提供してくれた東芝デジタルエンジニアリングの尽力を高く評価。

「我々の立場に立った提案で、フルスクラッチのシステムからクラウドERPパッケージへの移行に伴う懸念を払拭してくれました。AWSのクラウド環境構築にあたってもシステム構成やネットワーク構成、セキュリティ対策などきめ細かくフォローしていただき、現在も運用・保守にあたってもらっています。東芝デジタルエンジニアリングを選んでよかったです」と喜びを口にする。

同社では、今回のERPパッケージの導入をきっかけにデータ利活用の促進を加速。すでに取り組んでいるドローン活用をはじめ、警備業務のWebカメラ活用、データを活用した高齢者の安否確認など、先進テクノロジーの活用を推進していく予定だ。

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