導入の経緯
石仏ねっとは、高齢化が進み医療・介護を支える人材が不足しつつあることを危惧した臼杵市医師会が、平成15年3月に市内の5つの医療機関において検査データを閲覧する実証実験から始め、平成20年3月からは画像データを閲覧できるように整備し運営していた。
平成24年度、厚生労働省のモデル事業「在宅医療連携拠点事業」を受け、「プロジェクトZ」(Zは在宅の頭文字)というチームが設置され、市内の医療・介護関係者が集う機会が増えたことから起因し、平成25年3月には訪問看護事業所、平成26年10月には調剤薬局などともつながるようになり、平成27年4月から臼杵市医師会、臼杵市などを構成員とする「うすき石仏ねっと運営協議会」(以下「運営協議会」という)が発足し、運営協議会が石仏ねっとを運営していくことになった。
また、平成27年7月には歯科医院、同年10月には消防署、平成28年1月には居宅介護支援事業所ともつながるようになった。さらに、平成29年度には総務省クラウド型EHR高度化事業によりクラウド型サーバーを整備し、大分市、津久見市や豊後高田市の医療機関とも連携を開始し、また、妊娠期から子育て期の母子の情報とも連携がとれるよう子育て支援アプリとの連携も可能となった。

