モダナイゼーション支援サービス -レガシーから、未来へ-
企業の成長を支えるシステムは、多くの企業で10年、20年と使われ続けています。
しかし、技術の急速な進化やビジネス環境の変化の中で、老朽化したレガシーシステムを抱え続けることは、企業の競争力や事業継続に大きなリスクをもたらします。
東芝デジタルエンジニアリングは、長年にわたり各産業のITを支えてきた技術力と、AI・クラウドなど最新技術を活用した分析力で、運用を止めずに、無理なく未来へつなげる "段階的モダナイゼーション" をご提供します。
レガシーシステムとモダナイゼーション
レガシーシステムとは?
レガシーシステムが "経営課題" になる理由
レガシーシステムとは、古い技術で構築され、次のような問題を抱えたシステムを指します。
- 改修を繰り返した結果、複雑化・ブラックボックス化している
- OS・ミドルウェア・ハードウェアがサポート切れ
- 開発ベンダーや担当者が不明で中身を把握できない
- トラブルが起きると復旧までに時間・コストがかかる
- 最新技術と連携できず、デジタルシフトの足かせになっている
ただし、多くの企業では「動いているから大丈夫」と判断し、更新が後回しになってしまうのが実情です。
しかし、実際には保守費用の高止まり・セキュリティリスク・属人化という "見えないコスト" が着実に積み重なっています。
こうした背景から、レガシーシステムの刷新やマイグレーションは、今や企業の経営課題といえます。
モダナイゼーションとは?
すべてを作り直す必要はありません
「モダナイゼーション=全面刷新」だと思われがちですが、実際は違います。
モダナイゼーションは、あくまでも "今ある資産を最大限に活かしながら、将来も使い続けられる形に進化させること" であり、次のような多様なアプローチがあります。
- クラウド移行(Lift & Shift)
- 機能単位の段階的リプレイス
- オープンソース化による保守性向上
- 生成AIを活用したコード解析・リファクタリング
- データ基盤の統合・活用
- 業務プロセスの標準化・自動化(Power Platform など)
つまり、重要なのは「全部やる」ことではなく、「企業のリスクと投資効果を踏まえ、最適な順番で進める」こと。
東芝デジタルエンジニアリングはこの "最適な順番" を、丁寧なアセスメントと豊富な実績をもとに導き出します。
レガシーシステム刷新を阻害する、よくある4つの課題 貴社にも当てはまりませんか?
- システム老朽化
-
- 度重なる改修で構造が複雑化、システム変更に対応できない
- OSやミドルウェアが古くセキュリティ基準を満たせない
- 設計書がなく、トラブル対応コストが上昇している
- M&A・組織再編
-
- 統合、分割の期日があり遅延が許されない
- ダウンタイムを最小化して移行する必要がある
- メンバーの負荷が高く、社内リソースを割けない
- Notesサポート終了
-
- アプリが多すぎて移行すべきものが判断できない
- ライセンス切れ、ハードウェアEOLが迫っている
- システムの
ブラックボックス化 -
- 保守、運用担当者の退職でノウハウが残っていない
- 開発当時の設計書が存在せず運用維持コストが増大
- 社内データの活用方法が分からない
- データを利活用する仕組みの構築にコストがかかる
課題ごとの解決アプローチ 段階的モダナイゼーション
すべてを一度に変えません。優先度の高いところから段階的に。
早く安全に効果を出すための "現実解" をご提案します。
老朽化した基幹・業務システムの刷新 ― 変化に強い企業へアップデート
基幹業務(会計・販売・購買など)は企業の「心臓部」。
しかし長期運用されたシステムは、多くの場合、担当者のノウハウや "その時の事情" が積み重なり、構造が複雑化しています。
その結果、
- 小さな制度改定にも多大なコストがかかる
- 他システムとの連携に制約がある
- 担当者が異動した途端、誰も触れなくなる
といった "運用のストレス" が日常化します。
当社の基幹システム刷新は、こうした負荷を根本から解消するアプローチです。
基幹刷新の進め方
まず、現行業務を丁寧に棚卸しし、"本来こうあるべき業務" を標準化します。
そのうえで、パッケージ(GRANDIT など)やクラウドサービスを組み合わせ、過剰開発を抑えながら必要な柔軟性を確保します。企業の心臓部である基幹システムは、段階移行や並行稼働で "止められない業務" へのリスクコントロールも行います。
システムをシンプルに保つことで、
- 制度変更にもスムーズに対応
- 拡張と連携の自由度向上
- 保守コストの最適化
が実現します。
- 警備業様 導入事例
- 基幹システム刷新(GRANDIT導入) -
- 保守切れ目前の自社開発基幹システムから完全Web型ERP「GRANDIT」へ移行
- 警備業特有のデータ構造にも柔軟なカスタマイズで実装
- クラウド型ERPにより、現場での待機時間でもアクセスできる運用環境を実現
- 業務効率化とコスト最適化が同時に進み、デジタル化が加速
クラウドネイティブ開発
「すべて自前で作らない」ことがモダナイゼーションの要です。
クラウドネイティブ開発は、システムをマイクロサービスとして細かな機能単位に分割し、疎結合な構造で組み立てることで、変更に強く進化し続けるシステムを実現するアプローチです。アプリケーションはコンテナ化され、Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションによって自動スケール・自動復旧が可能になります。
また、CI/CD パイプラインでビルド・テスト・デプロイを自動化することで、変更を安全かつ高速にリリースできるようになります。
これらを組み合わせることで、開発のスピード向上、運用自動化、障害時の迅速な復旧、将来の機能追加への柔軟性など、多くのメリットを享受でき、「止めずに進化し続ける」システムを構築できます。
- 製造業様 導入事例
- 会員制Webサイトの全面刷新 -
- 改修の継ぎ足しでカタログ更新が困難、脆弱性を抱えた旧環境を、最新CMSで再構築
- 運用フローを改善し、タイムリーな情報提供を実現
- 問い合わせ増加・会員登録数の堅調な伸びに貢献
- アセスメント〜稼働まで16か月/約50画面規模で、DXの中核となるサイトに進化
- 学会様 導入事例
- 会員管理システムをクラウドネイティブ開発 -
- VB6で作られたサポート切れシステムの運用が限界になりWebベースに再構築
- OSSとクラウドネイティブ技術で可用性・保守性を大幅に改善
- 業務効率が大幅改善、改修も容易になり、継続改善が進む基盤を実現
- 要件定義〜稼働まで20か月/200画面規模、帳票数も88帳票を高い生産性で遂行
組織再編・M&Aに伴うIT統合/分離 ― 期日を守り、業務を止めない移行
M&Aや組織再編では、「〇〇月までに統合」「△△事業だけを分離」など、決められた期日の中での IT再編が求められます。
当サービスは、Microsoft 365/ID基盤/ファイルサーバー/ワークフローなど、企業活動の基盤を止めない移行計画を設計します。
Microsoft 365 テナント移行
Teams、SharePoint、メールなど、日々のコミュニケーション基盤は "数時間の停止" も許されません。
当社の移行サービスは移行専用ツールと独自ノウハウを組み合わせ、段階的にコンテンツを移動しながら業務影響を最小化します。
また、グローバル拠点や大規模ユーザーにも対応した、計画的かつ安全なテナント移行を支援します。
- 電気機械器具卸売業様 導入事例
- グローバル拠点の複数テナントを1つに統合 -
- Outlook/OneDrive/Teams/SharePointの大容量データを含む複数テナントを計画的に統合
- 国内・海外テナントで段階移行→ 最終増分→ 切替を実施し、ユーザー影響を最小化
- 限られた予算条件下でハイブリッドな役割分担(一部は内製移行)を設計して完遂
ID(Entra ID/AD)移行
ID基盤は全てのシステムの入口。
依存関係が多いため、誤ると「全員ログインできない」という重大事故を招きかねません。
当社は、
- 現行 AD/Entra の依存関係を完全に可視化
- 業務に影響しない移行ステップを設計
- 夜間・休日の適切なタイミングで切替
- 万が一の場合のロールバック
まで伴走し、安全・確実なID移行を実現します。
- 半導体製造業様 導入事例
- 約20,000名が利用する大規模AD移行 -
- 数百TB規模のNASデータと最小権限維持が求められる高難度条件で、専用ツールのMPADを活用
- 12か月の計画で、最小権限でのアクセス権の継承・整合性チェックを徹底
- 業務停止リスクを抑えたマイグレーションを実現
Notesサポート終了に伴う基盤刷新 ― 資産の "棚卸し" から始める最適移行
Notesは長年使われた企業も多く、通常100〜数千のアプリが存在します。しかしその中には、
- 使われていないアプリ
- Excel化してもよい簡易ツール
- システム化が必要な業務アプリ
が混在しています。
当社のアセスメントでは、まずすべてのアプリを棚卸しし、
「移行すべきもの」「廃止してよいもの」「再構築すべきもの」を分類します。
可視化された移行対象に対して重要度と難易度から優先順位を付け、移行プランを策定していきます。
SharePoint Onlineへの移行
ワークフロー、文書管理、チームサイトなど、Notes文化を自然な形でMicrosoft 365に移す設計を行います。Notes移行専用のツール活用で、SharePoint Onlineによるポータルサイトを低コストで立ち上げます。
"Notes依存からの脱却" は、企業のデジタルシフトにおいて大きな一歩です。
- 受託開発ソフトウェア業様 導入事例
- Notes &G SuiteからMicrosoft 365へ集約 -
- Notesで開発された掲示板・文書管理・業務アプリを整理
- SharePoint Online+Power Apps/Power Automateで再構築
- SSO(NextSet)やメールセキュリティ(ActiveGate)を組み合わせて利便性・安全性を両立
- 200名規模を6か月間で移行し、ユーザーへの開発教育でEUCも実現
Power Platformでの再構築
Notesによくある業務ロジック(承認フロー、権限管理など)は、Power Automate / Power Appsでコードを書かずに柔軟に再現できます。
Power Platformによるローコード開発は、保守性の向上によりビジネス変化への即応が可能になります。
- 公社様 導入事例
- 回議決裁システム構築 -
- 紙帳票に押印する運用からMicrosoft 365上へ再構築
- Power Apps/Power Automateによるローコード開発
- PoCによるFit&Gapや要件定義を充分に行い必要な機能を実装
- 決裁状況の可視化、決裁のスピードアップを実現し、アンケートでも高評価
ブラックボックス化の解消とデータ活用 ― 中身を見える化し、未来につながる資産へ
システムのブラックボックス化は、安定した運用・保守を妨げるだけでなく、企業の成長や競争力の阻害要因となります。
- 「担当者が退職して、誰も中身を知らないので運用維持が不安」
- 「修正するたびに壊れそうで怖い、影響箇所が把握できずテスト工数も増大」
- 「日々溜まっていくデータの活用方法がわからない」
このような "不透明なシステム" や "非構造化データの整理" は多くの企業が抱えています。当社は、生成AIを活用したリバースエンジニアリングでシステムのブラックボックス化解消と、データ利活用に向けた基盤構築で業務の最適化と経営判断力の向上を支援します。
生成AIを活用したリバースエンジニアリング
システムの構造や処理内容を解析し、
- 設計書
- ER図
- 処理フロー
など、平準化されたドキュメントを整備します。
AIで一次解析し、当社のエンジニアが検証しながら仕上げることで、低コストかつ高精度のドキュメント化が可能です。
- 鉄道大手事業者様 導入事例
- ブラックボックスな旧システムを "3か月で可視化" 、クラウド移行への道筋を確立 -
- 設計書不足、コード全容が掴めないレガシーシステムをリバースエンジニアリングサービスで可視化
- 事前解析で品質と進め方を共有し、お客様との信頼関係を構築
- 約3ヵ月でPL/SQL:80K step、VBA:110K stepの解析が完了、高品質な成果物を提供
- クラウド移行への道筋を確立
データ統合・分析基盤
複数システムに散らばったデータは、意思決定に活かしにくい状態です。
当社は、目的起点で最適なデータ基盤を設計し、「見える化」→「分析」→「業務改善」 の流れを企業内に根付かせます。
- 製造業大手企業様 導入事例
- 調達部門の外部データ自動収集+BI -
- 燃料・材料費など外部データの手作業収集を自動化し、BIで可視化
- 可能であれば、収集→ 蓄積→ 可視化で使用した技術を書きたい
- 600名規模の調達部門が高度なBIツールを利用することで意思決定が高速化
- 利用者の92%が "業務に活用できる" と回答
- 食品製造・販売業様 導入事例
- 商品の販売予測にAIを活用し生産・在庫を最適化 -
- AutoML技術で高精度なモデルを構築し、予測の自動化を実現
- 予測対象商品を50から400に拡大、属人化の排除により生産・在庫の最適化に貢献
進め方(5ステップ)
- 無理なく、確実に、止めずに レガシーシステム移行プロセス
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- 1.アセスメント
現状課題とリスクを可視化し、DXにつながる全体方針を明確化 -
お客様の現状課題を整理するとともに、レガシーシステムを継続利用することによる経営面・業務面への影響や潜在的リスクを可視化します。
その上で、対象業務やシステムの要件整理を行い、単なる移行やマイグレーションにとどまらず、業務改善やDX推進の土台づくりを見据えた方針策定を伴走型で支援します。
- 1.アセスメント
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- 2.プランニング
優先度を見極め、効果最大化を図る段階的モダナイゼーション計画策定 -
レガシーシステムのモダナイゼーションは、多岐にわたる作業タスクの集合体です。
関係部門・ステークホルダーと密に連携し、効果の大きい領域から優先順位を付けて段階的な移行計画を策定します。
クラウド移行、再構築、リファクタリングなどの手法を適切に組み合わせ、お客様にとって最適なモダナイゼーション計画を立案します。
- 2.プランニング
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- 3.環境構築
業務・非機能要件を踏まえた、保守性と安全性を重視した基盤構築 -
整理された業務要件をもとに、運用設計およびシステム構成設計を行います。あわせて、セキュリティ、BCP、コンプライアンスなどの非機能要件も考慮した設計を実施します。
アプリケーション設計では、保守性・拡張性を重視し、AI技術やノーコード/ローコード開発を活用。その後、環境構築・設定を行い、十分な動作検証を実施します。
- 3.環境構築
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- 4.データ移行
業務影響を抑え、確実な運用を実現する段階的・検証重視の移行 -
優先度の高い機能・データから段階的に移行を行い、事前検証を進めます。モダナイゼーションでは業務フローが刷新されるケースも多いため、実際の業務担当者レベルで運用が円滑に行えるかを確認します。
また、イレギュラーなデータについても、重要性に応じて個別に確認・対応します。
- 4.データ移行
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- 5.運用保守・改善
定着化と継続的改善により、価値を高め続けるIT基盤を実現 -
操作マニュアルや運用ルールを整備し、利用者への教育を行うことで、新システムの定着を支援します。
運用開始後も新たな課題を継続的に洗い出し、アジャイルな改善サイクルにより、段階的にモダナイゼーションを推進します。
- 5.運用保守・改善
東芝デジタルエンジニアリングの強み
短時間で現状把握
パッケージを横断的に組み合わせる
提案力
基幹刷新の
豊富な実績
エンジニアが
伴走する安心感
よくあるご質問
レガシーシステムの状況を
まずはアセスメントのご相談から、お気軽にお問い合わせください。