東芝デジタルエンジニアリング株式会社

需要量決定業務にAI予測値をプラス! AI出荷予測コンポーネント

過去実績に外部要因データ取り込んだAI予測で業務を効率化
「φ-Pilot Series」出荷予測データを有効活用
AI出荷予測コンポーネント

AI出荷予測コンポーネントとは

「AI出荷予測コンポーネント」 は、需給調整・在庫適正化ソリューション 「φ-Pilot Series」 の出荷予測機能にAIをプラスした連携ツールです。

「φ-Pilot Series」導入前のお客様では、需要予測業務の担当者が個々の経験や知見、そして多様な市場情報をもとに最終的な調整を行う場面が多く見られました。このプロセスは、熟練者のノウハウに依存するがゆえに属人化が進み、予測算出ノウハウの共有や標準化が難しいという課題を抱えていました。

このような課題をお持ちのお客様に対して「φ-Pilot Series」は、属人化の解消や業務の標準化を実現するだけでなく部門間の連携もスムーズにしていきます。そして、「φ-Pilot Series」の活用が進んだお客様では、一歩進んだ新たな課題も見えてきます。例えば、商品需要の予測において、外的要因を考慮すべき商品については判断が難しく頭を悩ませているお客様も少なくありません。

「AI出荷予測コンポーネント」は、こうした課題を解決します。お客様が保有する出荷実績に加え、気象情報などの外部要因データをAIが多角的に分析し予測値を算出します。これにより、これまで難しかった複雑な需要変動への対応が可能となり、「φ-Pilot Series」 とともに、貴社の需給調整業務に新たな効率と発見をもたらします。

φ-Pilot Series 導入前
予測業務の属人化による負荷集中
特定社員の負荷が高いな。
他の社員でも予測業務ができるようにしなければ、今後の人手不足に対応できない...
先輩が時短勤務になるって言ってたけど、製品の需要予測って正確にできるのかな...
φ-Pilot Series 導入前は予測業務の属人化による負荷が集中
この商品の需要予測はいつも苦労するんだよな...
商品見込みデータは在庫過多になりがちなんだよな...
気温やイベント情報なども使って予測立てられないかな...
φ-Pilot Series を導入すると...
φ-Pilot Series 導入後
出荷予測による属人化解消と業務平準化
社員の負荷分散と業務の平準化ができた!
社員のコミュニケーションもアップ!
情報共有と業務の平準化で習熟が進み、不安が解消できた!
φ-Pilot Series 導入後は出荷予測による属人化解消と業務平準化が実現
出荷予測で情報共有と業務の平準化が進んだ!
さらにAI出荷予測コンポーネントを導入すると...
φ-Pilot Series + AI出荷予測コンポーネント
AI自動予測による気づきと発見
苦労していた商品の予測の助けになった!
さらにAI出荷予測コンポーネント導入後は、AI自動予測による気づきと発見が!
予測選択肢が増えたことで新しい気付きが得られた!
天気や気温の予測を盛り込んだ出荷予測が参考になった!
「φ-Pilot Series」にAIを活用して需給調整業務を効率化

こんな課題はありませんか?

需給調整業務において、以下のようなお声を頂いております。

  • 予測業務の属人化と負荷集中
    個々の担当者が個々に需要の予測をしているため、業務負荷の分散や標準化が課題となっている。
  • 多品種少量生産の進行と需給調整担当者の負担増大
    SKU(最小在庫管理単位)の増加に伴い、需給調整担当者の業務負担が著しく増大している。
  • 頻繁な計画変更による業務負荷
    小売店のプロモーション計画が頻繁に変更されることで、販売計画の見直しが繰り返し発生し、需給調整業務の負荷が増大している。
  • 需要変動が激しい商品への対応
    需要量予測が難しい商品は、AIでの予測値も参考に意思決定をしたい。
  • 特殊要因による需要変動への対応
    季節品や気象状況に大きく左右される商品、あるいは新製品など、過去データからの予測が困難な商品の需要予測に苦慮している。出荷実績以外の外部データ(気象、政府統計、イベントなど)も需要量予測の材料として加味したい。

出荷予測がたてにくい商品、気象状況に左右される商品の需要予測に困っていませんか?
お気軽にお問い合わせください。

課題の解決策

これら予測業務に関する複合的な課題に対し、「φーPilot Series」を導入することで、属人化解消や予測の平準化が実現でき、業務効率化や業務負担が軽減されることで、人間にしかできない創造力を発揮する業務の比重を高めることが可能になります。

さらに「AI出荷予測コンポーネント」の追加によって、外部要因データや気象情報の活用により、需要見込みが困難な商品の予測への新たな気づきや発見へ繋がります。

「AI出荷予測コンポーネント」の導入で思考時間の短縮、予測精度を平準化!
「φーPilot Series」にAIを追加して、新しい気づきへ前進!

導入メリット

「φ-Pilot Series」と「AI出荷予測コンポーネント」の導入により、貴社の需給調整業務の効率化を実現します。

  • 属人化の解消と業務負荷の平準化
    特定の担当者に依存していた予測業務プロセスが標準化され、業務負荷が組織全体へ分散・平準化されます。
  • 予測精度の飛躍的向上と廃棄ロス削減
    これまで困難だった複雑な需要変動の予測精度を劇的に改善。これにより過剰在庫や廃棄ロスを最小限に抑え、販売機会損失を防ぎ、収益性向上に貢献します。
  • 需給調整業務の最適化と迅速な意思決定
    出荷予測機能で需給調整担当者の判断を強力にサポート。煩雑な予測調整業務から担当者を解放し、より戦略的な在庫管理や生産計画立案の注力に寄与します。
  • 潜在データの活用と気づきの獲得
    お客様内で蓄積されている商品特性、プロモーション情報、気象データなどの潜在的なデータをAIが統合的に分析。これにより、担当者だけでは予測が困難だった商品の需要変動に対する新たな気づきと予測の深掘りに貢献します。
  • 外部要因の多様な変化への柔軟な対応
    天候やプロモーションなど複雑な要因が絡む商品の需要も、AIが多角的に分析し高精度な予測を自動生成します。

特長

「AI出荷予測コンポーネント」は、貴社の需給調整業務を強力にサポートするために、以下の特長を備えています。

特長①
「φ-Pilot Series」との円滑な連携と手軽な導入

「AI出荷予測コンポーネント」は、「φ-Pilot Series」 本体とは疎結合で設計されているため、既存の「φ-Pilot Series」 環境に影響を与えることなく、手軽にAI予測機能を導入いただけます。導入コストを抑えながら、AIのメリットをすぐに実感可能です。操作もコマンド実行で簡単に行え、予測結果はCSV形式で出力されるため、φ-Pilot画面での既存予測との比較や、様々な分析にスムーズにご活用いただけます。

「φ-Pilot Series」と「AI出荷予測コンポーネント」の連携イメージ
「φ-Pilot Series」と「AI出荷予測コンポーネント」の連携イメージ
「φ-Pilot Series」統計出荷予測画面との突き合わせイメージ
「φ-Pilot Series」統計出荷予測画面との突き合わせイメージ

特長②
外部要因を取り込んだ自動予測

AIが気象予測データや季節イベントなど、出荷に影響を与える多様な外部要因を自動で取り込み、予測に活用します。これにより、これまで予測が難しかった商品の予測値の選択肢が増え、新たな発見や気づき、特性の獲得に寄与します。

特長③
最適なアルゴリズムの自動選択

AI予測には、時系列分析や機械学習など、複数の高度なアルゴリズムを搭載しています。商品の特性や過去のデータパターンに応じて、AIが最適なアルゴリズムの組み合わせを自動で選択。さらに、季節変動や曜日依存性といった需要の特性をAIが自動的に判断し、予測結果に的確に反映させることで、予測精度を最大化します。

最適なアルゴリズムの組み合わせをAIが自動で選択
最適なアルゴリズムの組み合わせをAIが自動で選択

出荷予測にAIを活用して特定担当者に依存せず業務負荷を平準化しませんか?
お気軽にお問い合わせください。

準備から運用開始までの流れ

「AI出荷予測コンポーネント」は、以下のステップで導入・運用を開始いたします。

「AI出荷予測コンポーネント」の導入・運用の流れ
  • 1ステップ① 導入分析
    現行把握、システム要件分析、カスタマイズ要否確認

    AI出荷予測をおこないたい商品の商品特性やイベント情報などを需給調整担当者からヒアリング、予測周期や気象データなど外部参照データを利用した現行予測業務の意思決定のコツも伺います。
    また、以下のようなお客様固有の要件に対して、カスタマイズ要否を確認します。

    お客様固有要件例
    • 自社で保持している気象データ(有償版)を予測に取入れたい
    • 自社オリジナルで使用している需要に関わる要因データをAI予測に取り入れたい
    • 画面機能(メニューやデータ一覧)を追加してほしい

    カスタマイズが必要な場合、稼働時期、費用等を別途、お打合せにて決定いたします。

  • 2ステップ② 初期セットアップ
    AI出荷予測に必要な各種データ準備と最適予測モデル選出

    AI出荷予測対象の商品を選定し、以下各種データを準備してCSVテンプレートに入力します。

    • 過去の出荷実績データ
      「φ-Pilot Series」から出力可能な出荷実績データを加工
    • 外部データ
      お客様保有の商品特性やイベントなどのカレンダー情報を予測に活用
    • 気象データ
      気象庁公開データを予測に活用

    AI出荷予測をおこなうサーバーに環境をセットアップし、コマンド実行により、複数のアルゴリズムを使用した予測モデルを作成し、最適予測モデルを自動選出します。

  • 3ステップ③ 運用開始
    最適予測モデルでAI出荷予測実施、CSV出力、「φ-Pilot Series」 予測と比較、修正、計画完了を周期ごと実施

    AI予測周期にあわせて、コマンド実行で最適予測モデルを使用した出荷予測をおこないます。予測結果はCSVファイルとして出力されます。「φ-Pilot Series」 での統計予測値と突合せをいただき、意思決定結果として需要見込み値を「φ-Pilot Series」 画面へ登録し計画を完了します。

    運用開始後、商品の需要動向により、使用するアルゴリズムの変更や予測モデルを再選出することも可能です。

よくあるご質問

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